新築VS中古 不動産投資会社を徹底比較

サラリーマンと不動産投資

サラリーマンが不動産投資をする理由は、「節税や副収入」よりも、“信用力を最大限に活かした長期資産形成”が目的の場合です。

「ローンを活用して資産形成のスキルを身につけたい方」には適していますが「すぐに大きな利益を望む方」や「営業に流されやすい方」には向いていません。。

1. サラリーマンが不動産投資をする3つの強み

強み 内容 解説
① 融資が通りやすい(信用力) 銀行は安定した収入を基に融資を行う 勤務先の安定性や勤続年数、年収などが審査にプラスに働き、不動産投資ローンを組みやすくなる。
② 所得分散と節税が可能 損益通算で課税所得を減らせる 減価償却や利息を経費にでき、税率20〜33%層では効果が大きい。
③ 老後資産・保険代替効果 不労所得+生命保険代わりになる 団信(団体信用生命保険)により、死亡時にはローン完済+家賃収入が遺族に残る安心の仕組み。

2. 不動産投資を“やるべき人”の条件

条件 理由
年収500万円以上(共働きでも可) 銀行からの信用評価が高く、融資を受けやすい。
貯金100万円以上 初期費用・諸経費の支払いに必要。
安定した職業(会社員・公務員) 銀行の信用評価が高い。
5年以上の長期運用を想定できる 短期売却では赤字リスクが高いため、長期保有が望ましい。
リスクを数字で把握できる "感覚的"な投資ではなく、収支表に基づき判断できることが重要。

3. 不動産投資を“すべきでない人”のパターン

ケース リスク・理由
「節税になります!」営業に即決 節税効果は一時的であり、売却時に課税されるリスクがある。
3年以内に転勤・転職予定 与信が途切れると融資条件が悪化。
貯金がほぼゼロ 想定外の修繕・空室でキャッシュショート。
“利回りだけ”で判断 高利回り=高リスク(郊外・築古・流動性低)。
ローンを「借金」として恐れる 資産形成では“良い借金”を使う発想が重要。

4. 不動産投資の現実(メリットとリスク)

メリット リスク
家賃収入が長期安定収益になる 空室・家賃下落リスク
団信(団体信用生命保険)で生命保険代わりになる 金利上昇・返済負担増
節税効果(減価償却・損益通算) 節税は一時的、売却時に課税あり
老後資産形成・年金代替 売却損・残債リスク
実物資産を保有できる 立地選定を誤ると価値が下落

5. 新築・中古・区分・一棟どれを選ぶか

タイプ 向いている層 特徴
新築区分マンション 初心者・年収500〜800万円 融資が通りやすく、空室リスク低。利回り低め(3〜4%)。
中古区分マンション 節税・利回り重視派 利回り高(5〜7%)、ただし管理や修繕リスク。
一棟アパート/RC 上級者・法人設立層 規模拡大・法人節税に最適、ただし融資難易度高。

6. 不動産投資の目的を“副業”ではなく“事業”と捉える

サラリーマンにとって不動産投資の本質は「副業収入」ではなく“事業型資産運用”です。

誤解されがちな目的 正しい目的
× 手軽に儲かる 〇 長期で資産を残す
× 節税だけしたい 〇 キャッシュフロー+将来年金代替
× ギフト券・営業特典に釣られる 〇 担当営業と物件の質で判断する

7. 成功しているサラリーマン投資家の共通点

  • 数字(キャッシュフロー・利回り・返済比率)を正しく理解している
  • 安定した勤務先や長い勤続年数、十分な年収がローン審査で有利に働いている
  • 不動産会社を“比較検討”して最適パートナーを選んでいる
  • 節税より「キャッシュフロー+安定」を優先している
  • 1棟目で終わらせず、複数物件でポートフォリオを構築している

8. まとめ:やるかどうかの判断基準

判断軸 YESならGO NOなら保留
長期で資産形成したい
自分の信用を“資産化”したい
数字で判断できる
今後5年以上ローン返済が見込める安定した職業